大人気和風ファンタジー小説『かくりよの宿飯』は、アニメ化もされた名作ですが、実は漫画版が2種類存在するって知ってましたか?
ひとつは『B’s-LOG COMIC版』(衣丘わこ作画)、もうひとつは『月刊少年シリウス版』(冬葉つがる作画)で、それぞれ狙っている読者層や作風が違うんです。
どちらも2024年に完結を迎えましたが、恋愛重視かアクション重視かで読後感が変わるから、ファンなら絶対に気になるポイントですよね♡
- ✔ 『かくりよの宿飯』の漫画版が2種類存在する理由と、それぞれの掲載誌・作画担当の違い
- ✔ B’s-LOG COMIC版と月刊少年シリウス版の作風・物語展開・完結巻数の違い
- ✔ 恋愛要素と心理描写を重視するか、テンポの良いアクション展開を楽しむかで選べる読み方のポイント
- ✔ 原作小説・アニメとの違いや補完関係、漫画ならではの表現で広がる作品の魅力
かくりよの宿飯の漫画版は2種類!なぜ存在するのか
和風ファンタジーとして人気の『かくりよの宿飯』には、じつは漫画版が2種類存在します。
「えっ?2種類もあるの?」と驚く人も多いのですが、それぞれ作画担当や連載雑誌が異なり、狙っている読者層も違うんです。
どうして同じ物語が別々に描かれるのか、その背景には出版社の戦略や読者層の拡大といった理由が関わっています。
「B’s-LOG COMIC版」と「月刊少年シリウス版」の概要
まず、最初に登場したのが『B’s-LOG COMIC』版で、作画は衣丘わこ先生です。2016年から連載が始まり、女性向け雑誌らしく丁寧な心理描写が魅力になっています。
一方、後から登場したのが『月刊少年シリウス』版で、作画は冬葉つがる先生。2023年にスタートし、アクション性とスピード感のある展開で、少年・青年層を意識した作風です。
同じ物語を題材にしていながら、読者が受け取る印象がガラッと変わるのが大きなポイントなんです。
読者層を広げるための戦略的展開
2つの漫画版が存在するのは、単に偶然ではなく出版社の戦略とも言われています。
『B’s-LOG COMIC』は女性読者をターゲットにし、恋愛や感情の揺れを丁寧に描くスタイル。一方で『月刊少年シリウス』は少年誌らしいテンポ感を重視していて、アクションや冒険要素を強調しています。
つまり、同じ原作を違う層に届けることで、作品の人気や市場をより広げる狙いがあるんですね。
同じ物語を違った切り口で描く意図
この手法は『薬屋のひとりごと』など、他の人気作でも使われています。異なる作家が同じ物語を描くことで、それぞれの強みを生かせるんです。
衣丘わこ先生版では恋愛や心理描写が中心で、葵と大旦那の関係にじっくり浸れるのが魅力。
一方、冬葉つがる先生版はテンポの良さとアクションシーンが際立っていて、冒険譚として楽しめるんです。

B’s-LOG COMIC版(衣丘わこ)の特徴と完結情報
『B’s-LOG COMIC』版は、女性読者に向けて描かれた繊細で丁寧なコミカライズです。
2016年に始まった連載は、感情描写やロマンスを重視しながらも、葵と大旦那の関係をじっくり深めていく展開が魅力でした。
そして2024年3月発売の第10巻でついに完結を迎え、ファンに感動の結末を届けました。
女性向けらしい繊細な作画と心理描写
衣丘わこ先生の絵柄はとても柔らかく、美麗で表情豊か。特にキャラクターの心情を細やかに描く力が光っています。
葵が不安や喜びを抱える瞬間、大旦那が心を動かされる場面など、心理描写が繊細に表現されていて、読んでいるこちらまで胸がぎゅっとなるんです。
大旦那と葵の関係を中心に丁寧に描く展開
物語は主に天神屋での出来事を中心に描かれています。
恋愛的な進展がじっくり描かれるため、恋愛要素を楽しみたい人にぴったり。特に、葵が料理を通して大旦那との距離を少しずつ縮めていく過程が丁寧に表現されていて、胸キュン要素満載です。
2024年3月刊行の第10巻で完結
長らく連載されていたB’s-LOG COMIC版は、2024年3月の第10巻で感動のフィナーレを迎えました。
最終巻では、葵と大旦那が互いの想いをしっかり確認し合い、幸せな未来へ歩み出す姿が描かれます。
「恋愛をしっかり見届けたい!」という人には、このバージョンは絶対おすすめです。

月刊少年シリウス版(冬葉つがる)の特徴と完結情報
『月刊少年シリウス』版は、2023年から始まった新しいコミカライズ。
冬葉つがる先生によるシャープで迫力ある絵柄が特徴で、テンポの良い展開が楽しめます。
そして2024年4月に第12巻で完結を迎え、葵と大旦那の物語を壮大に締めくくりました。
アクション性とスピード感のある作風
少年誌らしくアクションシーンや緊張感ある展開が多め。葵の料理シーンももちろんありますが、それ以上に物語全体のテンポが速くてダイナミックです。
あやかしたちとの戦いや宿同士の対立も描かれるので、「バトルや冒険っぽさを感じたい!」という人におすすめです。
折尾屋編までを含むスケール感ある展開
折尾屋編まで描かれているのが、B’s-LOG版との大きな違いです。
物語の舞台が広がり、ライバル宿との確執や葵の過去の秘密など、より壮大で重厚なストーリーを楽しめるのが魅力です。
シリアスなシーンも多く、世界観の広がりを存分に味わえるんです。
2024年4月刊行の第12巻で完結
連載は短期間でしたが、第12巻でしっかり完結を迎えました。
最後は葵と大旦那の関係が大きく進展し、読者が待ち望んだハッピーエンドに。アクションとロマンスの両方を楽しめる形で締めくくられています。

2つの漫画版の違いを徹底比較
同じ『かくりよの宿飯』でも、2つの漫画版には大きな違いがあります。
作風や読者層、ストーリーの範囲が異なるので、自分がどんな楽しみ方をしたいかで選ぶのがポイントです。
ここではB’s-LOG COMIC版とシリウス版の違いを詳しく見ていきましょう。
作画・作風の違い
B’s-LOG版は少女漫画らしい美麗で柔らかいタッチ。恋愛や心理描写に重点が置かれています。
対してシリウス版はシャープで迫力ある絵柄。アクションや緊張感ある場面で映えるスタイルです。
絵柄だけでもかなり印象が変わるので、好みの絵を基準に選んでもOKです。
物語展開とカバー範囲の違い
B’s-LOG版は天神屋でのエピソード中心で、物語をじっくり描いています。
シリウス版は折尾屋編までを含む広い範囲を扱い、スケール感を出しています。
どちらも完結していますが、深い恋愛を楽しみたいか、広がる世界観を体験したいかで選び方が変わります。
おすすめの読者層はどっち?
恋愛や心理描写重視ならB’s-LOG版、アクションや冒険好きならシリウス版がおすすめです。
どちらも魅力的なので、両方読んで違いを楽しむのもアリ!
それぞれの良さを知ることで、作品を二度楽しめちゃいます。

原作小説・アニメとの違いと補完関係
『かくりよの宿飯』は、原作小説・アニメ・漫画という3つのメディアで楽しめる作品です。
それぞれが同じ物語を描いていながら、表現方法や描かれる範囲に違いがあり、ファンとしては全てを追いかけることでより立体的に世界を理解できます。
特に漫画版は原作やアニメを補完する役割を果たしていて、作品の魅力をさらに広げてくれるんです。
漫画ならではの表現と魅力
漫画版では、料理シーンの繊細な描写や、あやかし達の姿がビジュアルとして描かれるのが大きな魅力です。
小説では想像するしかなかった部分が、絵になることでより具体的にイメージできるようになります。
葵の作る料理が色鮮やかに描かれることで「美味しそう…!」と思えるし、キャラクターたちの表情が伝わることで感情移入もしやすいんですよね。
アニメで描かれなかった部分を補完
アニメは放送時間の都合で、原作の細かいエピソードが省略されることもありました。
でも、漫画版はその欠けた部分を補完してくれる存在なんです。
たとえばアニメではさらっと流れたやり取りが、漫画だとキャラの表情や心理が丁寧に描かれていて、「あ、このときこんな気持ちだったんだ!」と気付けることも多いんです。
小説でしか得られない深い設定
もちろん、小説には漫画やアニメでは描ききれない世界観の細部やキャラの内面がぎっしり詰まっています。
特にあやかし達の階級や習性、葵や大旦那の内面描写は、小説を読むことでしか知れないポイントです。
だからこそ、漫画とアニメで大枠を楽しんでから小説に戻ると、より奥深く『かくりよの宿飯』の世界に浸れるんですよ。

かくりよの宿飯 漫画2種類の違いまとめ
『かくりよの宿飯』の漫画版は、B’s-LOG COMIC版と月刊少年シリウス版の2種類が存在します。
どちらも2024年に完結を迎えましたが、それぞれ描き方や展開、楽しめる要素が大きく違っていました。
最後に、この記事でお話しした内容をまとめておきますね。
違いの要点まとめ
- B’s-LOG COMIC版(衣丘わこ):恋愛や心理描写を重視。天神屋編を中心に描き、第10巻で完結。
- 月刊少年シリウス版(冬葉つがる):アクションや冒険要素が強め。折尾屋編までを含み、第12巻で完結。
- 両方読むと、同じ物語の異なる魅力を楽しめる!
どちらを選ぶべき?
恋愛要素を楽しみたい人はB’s-LOG版、テンポの良い展開やアクションを求める人はシリウス版がおすすめです。
でも、どちらも完結しているので安心して読み切れますし、読み比べるのもかなり面白いです。
ファンなら2種類とも手に取って、違いを味わうのが一番楽しめると思います♪
これから作品を楽しむ人へ
もし原作小説やアニメしか知らなかった人は、この機会に漫画版も読んでみると新しい発見があるはず。
逆に漫画から入った人は、小説で細部まで知ったり、アニメで声や音楽に触れることでさらに深く作品にハマれると思います。
『かくりよの宿飯』の世界は多面的だからこそ、色々なメディアで楽しむ価値があります!


- ★ 『かくりよの宿飯』の漫画版はB’s-LOG COMIC版と月刊少年シリウス版の2種類が存在
- ★ B’s-LOG版は恋愛と心理描写を重視し、第10巻で完結
- ★ シリウス版はアクション性とスピード感が特徴で、第12巻で完結
- ★ 読者層の違いに合わせた展開で、両方読むことで物語の多面的な魅力を味わえる
- ★ 原作小説・アニメと漫画は補完関係にあり、3つを合わせて楽しむことでより深く世界観を理解できる
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